ラクスその2の登場で俄然ヒートアップした種運命。
前も思ったのだがこの話はアスランの成長物語なのだなと実感。

アスランとシャアとラクス。とその他大勢

 

・・・三国志でもやりたいのだろうか!?



ガンダムSEEDデスティニー

 



<あらすじ>
シャアと偽ラクスに出会ってアスランが何かを決意する。


<みどころ>
おそらくSEEDシリーズの中で一番面白かった回ではなかろうか?
少なくとも心理描写の描きこみという点ではマトモだった気がする。(使い回しが多かったという意味でもある)

ソレが主人公の心理描写じゃないのも、またSEEDらしさなのであろう。



冒頭、ラクス登場。孤児院にいるのだが・・
最近ゴルゴ13なんか見てると「ラクス孤児院では次世代のエリートの育成と臓器売買を同時に行っていたりしそうだな」と思ってしまう今日この頃。

で、ほんの少し登場の主人公シン。壁たたいて奇声発してみんなに怖がられておわり。携帯オナニーすらなし。


地球軍の核攻撃に騒然となるプラント。そらそーだ、みんなニュースでべらべら懇切丁寧に説明してくれてるんだもん。自国の軍隊が何してるか全部わかってしまうすばらしい国である。スパイなんて廃業なんだろうなぁ。政府公式サイトとかで嬉嬉として政府軍の詳細な戦力と現在位置ばらしてそうだもん、こいつら。

ついでに気がついたこと。この話に出てくる民間人、そろいもそろって服がダサイ。プラントって秋葉原の人がそのまま宇宙に上がったのだろうか?そら確かに忌避されるわ。

さらにすごいのがプラントの民間人(子供)。戦争騒ぎをよそに平気でそこらを駆け回ってる。俺の知る限り、こういう時って親は子供に懇切丁寧に説明して、まず子供に狂気を帯びた熱気が伝染するはずなのだが・・・
所詮背景だしいいのであろう。


さて、今回のメインイベント、シャア議長、アスランに本音を語るの図。

しゃべりすぎなのはこの人も同じで、訪れたアスランに対し政治論とか苦衷とかいろいろ語っていた。語るのはいいのだが明らかに異常者であるシンの発言を真に受けているのはどうか。アスランもテロリストの言っていたことを気にしすぎていたし。こいつら一言ネットで中傷されただけでへこみにへこみにへこむんだろうな。


で、散々宣伝してた割に勿体つけて今回初登場、セイバーガンダム。

虎の子の新兵器らしく強い模様(「カオスなどと比べて性能は違うが」っていってたもん。絶対強いんだよアレすごく強いんだよガクガクブルブル)。物語の主役がアスランで10話で主役機登場というとついついZZを連想してしまう俺。

 

 

 

 

 

うん、もう白いガンダム出てこなくていいから

 

 

 


議長は言う。「これを君に託す。君の望むことのためには力が必要だろう」
・・・・・・・どっかでみたよな、これ?

 


・・・・・・・・・
・・・・・・・・・


そう、ラクスがキラにフリーダムを託した構図にそっくりなのである。カメラアングルも意図的に似せてある。

ここまできて、やはり確信。
この物語の主役はやはり、アスランである。

議長のアスランへのアプローチはホモというよりは同じレベルの好敵手を育てようとしているように見える。曹操と劉備といったところか。


さて、議長にいきなりガンダム渡されたアスラン(確かにザクはあまりに使えなかったなとか考えてしまう正直者である)悶々として帰宅。そらそーだ。いきなり道端で大富豪が100億くれるようなもんだもん。

戻ってみれば、待っていたのは偽ラクス。なんだか知らんがすさまじく強引なアプローチ。

偽ラクス、正体はただのそっくりさんで仕事がラクスの影武者。仕掛け人は議長(シャア)。暴動起こしかけた民衆に「落ち着け。議長信じろ」とか言ってるし。(しかもその後いきなりライブをはじめる。きっとCD即売とかして議長の私的財源にするんだろうな)

しかし・・・
影武者なのにあからさまに偽者とばれそうなあのコスチュームはいいのだろうか?胸の違いとか絶対ばれるぞ!?

どうでもいいがこいつのリアクションはぶりっ子というよりクレヨンしんちゃんにしか見えない。

心情を語り出す偽ラクス。要約すると「ラクス様は強くて綺麗で優しいけど私はなんでもない。でもみんなの役に立てるからがんばる。」のだそうだ。ラクスに対して“アタマがよくて”という致命的な部分を認識していないあたりがさすがである。

気丈に語る彼女に、同じく偽名を使っていた自分を重ねるアスラン。見上げる夜空には、すでに、冬。
それは、決意の冬なのか?


“女は演技ができる”という決定的な要素を勘案しなければ美談なのだが、さて。
アスランって結婚詐欺とかに簡単に引っかかりそうだしなぁ・・・・


ともあれ、「アスラン起つ!」に至るまでの描写としてはなかなかよかった。
今回はもう一つ、カメラワークもなかなか。この話にはカメラアングルにいいセンスを持っているスタッフがいるのである。惜しむらくはその人がなかなか使ってもらえないことである。


<けつろん>
結局“父の呪縛”ってなに?
(今回こそ“アスラン”にしろよ。ぷんぷん!)

 

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