見るのが苦痛になった回の次に限ってマトモに面白いことをやってくれる。じらされてる女の気分でムカツク。
ガンダムSEEDデスティニー28話 残る命散る命
＜あらすじ＞
全勢力激突の総力戦。シンが種割れしてオーブ軍を壊滅させる。
＜みどころ＞
なんといっても
シンがキラと互角に戦った
ことであろう。
インパルスがフリーダム（刺客キラヤマト＠武力100）の攻撃をかわした瞬間、思わず画面の前でよっしゃ！と叫んでガッツポーズをとってしまった。（主人公が準レギュラーに勝ちもしないでただ互角になったというだけなのにそれが快挙にされるこの話って・・・・）
いや、もう・・・・
これだけで私シアワセですハイ。もういいです何もいらんです。シンアスカの抱き枕で寝たいぐらいシアワセです。
世の中全部があなたの思い通りにはなるわけじゃないんです。残念ながらそうなんです。人はそうやって大人になってくんですハイ。
今までのシンの不遇とキラの増長、アスランのエピソードとかみんなみんな全部、全てこの瞬間のためだけにあったのではないかと思えてしまう。
シンという人間がどういう努力をして何を考えてどういう無念を抱いて何が鬱積していたか。視聴者は肌で感じ歯噛みしてきたわけだ。歴代ガンダムの中でもこれほど一瞬で共感され視聴者に応援された主人公もいないのではあるまいか。名前がシンであることだし、シンクロ率400%とはまさにこのことである。（また福田にしてやられたぜケッ）
うん、種デス今日で打ち切りでいいから。
戦闘、戦闘、戦闘の今回。珍しく人がイイカンジに死にまくって敵味方シビアにやられまくる。
各所で叩かれていたVガンのタイトル『消える命咲く命』のパクリ疑惑だが、ちゃんとニュアンスの違いが出ているので良いのではなかろうか。
“残された”命と“散ることを選んだ”命の対比はしっかり描かれていた。問題はむしろ散った者が無駄死にだったことである。
オーブ（ユウナ軍）＆地球連合の連合(同盟軍とでも呼ぼうか)に包囲され、“なんちゃって絶体絶命”のミネルバ。
そこに颯爽と前回と同じ構図で出現するフリーダム&アークエンジェル（構図が同じ分シンの活躍が際立つ）。ミネルバを助けに来たらしいがミネルバにしてみればフリーダムは敵。シン以下全員で攻撃開始。アスランがキラにいけにえにされている間にオーブ軍を壊滅させる。フリーダムが助けに来てからミネルバが本当の絶体絶命になったのはおそらく気のせいであろう。
前回の次回予告の通り大活躍するムラサメ。というより馬場一尉と不死身の隊員たち。そして艦載機が残っているにもかかわらずいきなり特攻をかけるトダカ一佐。副官アマギがアメコミのマッチョに見えてしまうのは気のせいだろう。もっと気になるのはニューギニアのあたりの人なのになんでみんな日本人のような苗字なのかと言うこと。CEになる前に侵略戦争でもしたのだろうか？
そのオーブ軍、我らがユウナさまは「戦争ゲームが得意」とのこと。妙に納得させられる。実際、彼の指揮はまずくはない。部下が暴走さえしなければ。とはいえ彼の軍はしょせんはお飾りである。当初の予定通り“正規軍”アークエンジェルに人員引き継いで無事任務終了。トダカさんお疲れ様でした。彼が死ぬ必要とか国の大事な備品をぶっ壊すのが正しかったのかはともかくかっこよかった、感動した。
どうでもいいがムラサメは特攻した方が強いように見えるのは気のせいだろうか？無人のままオートパイロットでぶつけてればミネルバを沈められていたのではなかろうか。
沈めるといえばユウナ、ここでも切れ者ぶりを見せている。「二隻とも沈めろ」とのネオの命令に対し、「ミネルバを沈めろ！」とヒステリックに取り乱す。ちょっとの演技でニュアンスをうまく摩り替えたわけだ。かくしてオーブの意志を代弁する“正規軍”アークエンジェルは攻撃対象からはずされ、優秀なスタッフと高性能ハードが統合される。次回以降が楽しみ・・・って泣き女の手先か。
ソードぶん回しバンクを使いまわしつつ大暴れのシン。前作の“対艦刀”分の無念まで一掃するかのような大活躍（シュベルトゲーベルは人間なんか斬るものじゃないんですッ！！）。なぜか描かれ方が悪役そのものだけど。
ポイントは対アウル戦。ここでもガイア戦と同じようにコクピットだけをピンポイントで、それもダメージ量を考えて無力化している。総集編でシンが格闘訓練をしている描写があったが、この男“間合い”とか“見切り”というものに関しては卓抜したセンスを持っているのではあるまいか。対フリーダム戦にしても感情的になっていなければ「お前の間合いは見切った！」と言っているところなのであろう。
＜けつろん＞
ところで、セイバーガンダムってなんだったの？