やっぱり前の週の話はあらすじで十分なのネと思う今日この頃。

 

 


ガンダムSEEDデスティニー32話 ステラ



<あらすじ>
デストロイ、フリーダム、ザフトの巴戦。ステラが死ぬ。

 

<みどころ>

ベルリンを破壊しまくるデストロイと愉快な仲間たち。止めにはいるフリーダムの不快な仲間たち。駆けつけたインパルス&ミネルバは同胞の仇とばかりにデストロイに襲い掛かるが・・・・?

 

デストロイ、ビグザム+サイコってかんじ。ガンバレルにリフレクターにメチャクチャビームとこれまでの地球側の技術の集大成とも言うべきすさまじい機体。さすがサイトで「戦略級兵器」と言われるだけのことはある。この機体を敵の本拠地に向けて前進させるだけで全ての敵はその威にひれ伏すであろう・・・・・

 

はずなのだが。

最初から終わりまで、なんでデストロイがベルリンを攻撃しているのかという基本的な一点がさっぱりわからなかった。それ以外はまぁワクワクドキドキの大乱戦なのだが。ベルリンって味方の都市じゃん。いくら敵の基地があっても地球軍が地球の町ぶっこわしてどーすんだよ。戦後復興だって大変だろうに(TT。ネコ男大喜びの図が出てくるが恐らくはMA推進派に民間人虐殺の罪をかぶせることまで想定しての笑いに違いない。

 

敵の出現に脈絡も必然性もないためか、味方にも緊張感がまったくないZZのコロニー落しとかZのラストとかハラハラしたものだが、人が百万近く死んでいるのにここまで緊張感のない戦闘も珍しい。ミリアリアにいたっては嬉々として「発進どぅぞ!」などと言っている始末。キラもキラで周りを飛び回るだけ。これでは「やるだけのことやったけどやっぱり勝てませんでした」という一般人民へのジェスチュアでもしているのかと勘繰ってしまう。

 

その辺シンはさすがで、一発で肉薄、ちゃんとコクピットハッチを切り裂いている。

ここで止めに入るのがネオ。シンによるステラ殺害は未然に防がれる。とはいえ代償も大きく、ネオもスティングもAA隊によりあっさり敗れる。かくしてファントムペイン全滅。文字通り肢痛(失われてしまって本来存在しない身体の痛みをいう)。

てかムラサメ強いじゃん。士気が戦闘力に影響するという好例である。馬場さんの例を見ていて、てっきりムラサメって特攻した方が強いと思ってました。失礼しました。というかオーブ軍人ちゃんと公務員の仕事しろよ。(民主国家である以上はカガリを助けるのは仕事ではないわけで)

 

で、結局何をしに来たのかよくわからないネオの仲間たち。戦術的にも戦略的にも無駄でしかない全滅。しかも本人たちもこの作戦あまり乗り気じゃなさそうだったし。ついでにデストロイも破壊される。こいつらホントなにしにきたんだろう。

ここでスティング、フリーダム相手に名セリフの数々。「眼中にないってか?」もさることながらフリーダム相手に機体の性能差云々というのはどうか。

そもそも彼の役目はデストロイに気を取られている敵をこそこそ落して回ることである。眼中になければなおのこと好都合だし、フリーダムより2年もあとに作られたカオスの方が本来は戦闘力が上のはずである。この基本的認識の欠如こそがこれまでの3バカエピソードでたびたび見られたスティングの問題であり、いくらヤクで強化されてもしょせんこの程度なのネという福田監督の大変深いメッセージが見て取れる。

 

 

みどころはシンとステラ。ステラを認識して止めようとするシン、ステラのほうもちゃんとシンを認識するが目の前で死ぬというくだり。

とはいえ、説得するときにビームサーベル抜き身のまま接近するシン。どうでもいいがステラってちゃんとしゃべれるのだろうか?このふたりを見ているとカップルと言うより3歳児の妹と優しいお兄ちゃんにしか見えないのは気のせいだろうか?(それなら妹とかぶるのもある意味納得)

 

ともあれ、ステラは死んだ。スプリガンのヨロイ並のパイロットスーツを着ていたにもかかわらず。

なぜか?・・・・・・・坊やだからだよね、やっぱり(TT

 

どうでもいいがアークエンジェルってなんでインパルス識別できたんだろう?

 

<けつろん>

やっぱりフリーダムが全部悪いんじゃん。

 

 

 

 

 

 

※追記。見返して気付いたこと。

SEEDを見返してエウレカを見逃した俺は人間としてどうなのだろう。作品はともかくシンという主人公はやっぱ大好きなんだろうなぁ^^;)

 

デストロイって何のために変形したんだろう?火力変わってないッぽいし防御力がた落ちだし。

 

最後にキラがデストロイを破壊する必然性ってあったのかな。町がぶっ壊れる前ならともかくあそこまで壊滅していてはほとんど意味がない。

 

ZのオマージュだそうだがZの一ヶ月分に八ヶ月かけてるSEEDって・・・・・。しかもZより中身薄いし。

 

ウィンダムといいガイア・アビスそれにデストロイ、そろいもそろってコクピット周りの装甲が異様に脆い。
一番大事なところなのにこのザマとは、よほどキラの悪しき教訓が身に染みているのであろう。(間違って助かっちゃったパイロットは凶悪な敵になって戻ってくるんです(TT。)パイロットの奇跡的な生還率は高い(75%)もののセーフティシャッターが下りないようにとの涙ぐましい努力の跡が見て取れる。

ところで、ネオの軍服(含む仮面)とステラのパイロットスーツの防御力は尋常ではない。墜落したネオは外傷ないしステラに至っては装甲の破片が数センチ刺さっても無傷、爆発の直撃でも血をまったく流していない。まさにドラゴンボールの戦闘服並みである。これを一般兵に支給すればそれだけで人的資源の損失が半減するのではあるまいか。

 

さらにどうでもいいが、ムラサメでカオスを落したイケヤ・ニシザワ・ゴウこそ真のエースではあるまいか(ちゃんと顔つきだし)。これで『ロゴスの野望ラクスの系譜』が出ても安心しておっさんキャラを使えると言うものである。

にしても「機体の性能差云々」を言っていた改造人間のスティングが格下のはずのムラサメに乗ったベテラン(パンピー)に落されるシーンは象徴的である。というかゴウだかニシザワだかがサイに見えるのは気のせいだろうか。

 

そういえばネオとスティングと一緒にいた連合の皆さんはどうしたのだろう。


何度見てもデストロイはちょこまか動き回る少数の敵を相手に戦うのは分が悪い。デストロイはあくまで“面”を破壊する兵器なわけで。

ザムザザー、ゲルズゲーときてデストロイの無駄な運用にロドニア組とネオの切り捨てとくればやっぱり特定の派閥に対する作為的なものを感じずにはいられない。

 

タリアの方針に疑問をはさんで冷たく一喝され身を縮めるアーサー。小物振りが発揮と言うべきかアネゴの独裁体制が磐石というべきか。(だからこそ余計にシンとレイのすごさが強調される。この世界ではアネゴに逆らうことはゲイツ乗りへの降格、すなわち死を意味するのだ。)

 

さらにどうでもいいが『冷たくてやさしさのかけらもない世界』から来た人間に対し「優しくてあったかい世界へ返せ」と見当違いな思い込みを押し付けた上に仲間を殺害、挙句はむき出しの刃物を持ったまま「大丈夫だよ」と言って近づいてくる怪しい男は「私たちを殺しに来る怖いもの」以外の何者でもないのではないか。

 

ついでにシン。一発ビームを撃って効かないと見て取るやサーベルに切り替えている。攻撃に実にムダがない。

 

さて、問題のネオとシンとキラの三つ巴のシーン。もみ合っている状態でキラはウィンダムを仕留めている。接近戦用の武装をちらつかせていたのはインパルスなのに、である。「絶対的強さで君臨するフリーダム」の立場を脅かされたという本能的な怒りだろうか。ようするにお株を奪われたという子供らしい感情。
ってキラ年齢は高校生か。じゃあいいや。

 

ところで、ネオはシンに対しては彼は明らかな違約をしているし説明すべきことも多々あったはず。しかも恋敵ときている。ここで落されていなかったら事態がどうなっていたかは興味深いところ。

 

撃破直前のステラとシン。ステラが銃口を下げているのにシンはサーベルつけっぱなし。というかステラの胸中に去来したものは何か?ステラのいう「わたしたち」にはシンが含まれるのかが非常に気になる。

 

さて、見返して気付いた意外な点。下の画像を見てほしい。

 

 

キラとシンの決定的な違いがここにある。

ステラが暴走したときにやめろ!としか言えなかったシンに対し、ビーム発射口にサーベルを突っ込むという、文字通り捨て身をやってのけたキラ。

大事なものを守るために強くなり、キラをしのぐほどになってもシンは道場剣法。強力な機体に乗ったエースはある意味、自分の身が安全な戦場でしか戦っていない。

このときのインパルスとフリーダムの距離こそ、「非力であるがゆえに大事なものを何度も守れなかった」キラの、幾万の言葉にもまさる成長の痕跡であろう。

 

その後の行為はともかく、キラは男としても、平和を語るべき存在としても、兵士としても、シンに勝るのではあるまいか。素晴らしいことである。たとえこの一瞬の勇気を見るために視聴者が4ヶ月ほどキラにみたてたクッションをサンドバッグにしていたとしても。

 

 

 

ステラの敗因は結局、パニックによる武器の選択ミスといったところか。キレたら負けなのである。してみると連合の敗因は最も不適格な人間に決戦兵器を持たせたことであろう。とはいえ認識が根本的におかしいスティングと手柄のために無茶をするアウルも五十歩百歩。本来ならネオが最適なのか。

 

てことは・・・・

 

<けつろん2>

デストロイを赤紫に塗装しなかったヤツこそすべての元凶である。

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