ガンダムSEEDデスティニー最終回すぺしゃる 

あとがきにかえて



さて、いかがだったでしょうか。最終回特集はこれで終わりになります。
6章構成のものが5章になったのは、当初は49話時点での結論と最終話を踏まえた総括を別に書く予定だったものが結局『革命の帰結』として一つの章にまとまったためです。そのため、残念ながら?続きはありません。ここまで辛抱強いお付き合い、どうもありがとうございました。

一応自分として疑問に思ったこと、盛り込みたかった要素はすべて書いてきたつもりです。が、一方で風呂敷を広げすぎ、私自身の限界によってがっかりされたり期待はずれに思われた方がいらっしゃらないか、ちょっと心配にもなります。

まず、最終回特集であえて触れなかった要素がいくつかあります。
一つがデスティニー本編における、ラクス決起後のテロ活動について。特集ではラクスのもとに指揮系統が一本化されるまでの迷走、として触れませんでした。私が書いた文は以下の通りです。ご参考までに。


とはいえ、ここで扱いに困るのがラクス決起後の迷走ともいうべき一連のテロ活動である。非合理的であり、政治的な必然性も意味も殆ど感じられない。あえて強引に解釈するなら、ラクス軍内部での方向性確定の問題である。すなわち前大戦においてラクス軍の柱であった『力による戦争の抑止』を『新生ザフトとの対決』にどう摩り替えていくかという意見調整。とくに前者の支持者であるカガリはラクス軍の中では外様でありながら、後ろ盾として無視できない発言力を持っている。カガリを納得させ、ラクス軍の支持基盤としてのオーブをラクス軍と同調させ、またラクスによる主導権の再掌握のために、あのテロによる戦争抑止の失敗が必要だった、とするのは相当強引であるが可能は可能なのではないか。

もう一つは、ラクス軍が本来の役割である警察としての秩序維持の方向に機能したという可能性である。ラクス軍は確かに表面上は新生ザフトと連携していないから、この役割を果たす場合には前大戦同様の方法をとっても一応はおかしくない。あるいは地球のことはラクスが、宇宙のことは議長が、という分担もアリである。が、いずれも苦しい。



ほかにも
ユニウス7落下
ガンダム強奪、二度にわたるラクス暗殺未遂の真相はいずれも、本編では明かされていません。この結果いかんによっては私の仮定が崩れる可能性もあります。(おそらくは議長の陰謀とされるでしょう)
特集では本編で描かれた事実だけを対象としており、これらの事件についてそれぞれに仮定するという作業も、あえて省きました。このため、私が本編レビューで再三触れた『ジブリールと議長の内通説』についても証拠不十分として取り上げず(余裕がなかったとも言う)、したがって複数の政治主体による時代の全容ではなく、中心的な役割を果たした革命勢力に切り口を絞って書いています。



論理の整合性や根拠の正当性、自分で出した問いに答えているか、というポイントについては再三見直しはしていますが、いかんせん不備がある可能性があります。以下に拍手ボタンを用意いたしました。匿名でメッセージの送信ができます。ぜひぜひフィードバックとしてご利用くださいませ(とくに不満点)。疑問点や矛盾点のご指摘が多かった場合、コラムを立ててできるかぎりの対応させていただきます。




最後に一言。
DVD番の40分は
もう勘弁してください。できれば(TT

※このサイトの総括&ご挨拶はミーアの最期と同時に、2005年10月7日にさせていただきます。

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