わざわざ松戸まで行ってまで、見るもの。オールCGのガンダム。

戦闘機が出てこない、リアルがウリのガンダム。。。じゃない、ガンダムは出てこない



MS IGLOO 第3話 軌道上に幻影は疾る



<あらすじ>
試作MS・ヅダが走り回って大活躍。



<みどころ>
歴史に埋もれ日の目を見なかった兵器たちの意地をお届けする第3話。

毎度毎度しょーもないものを作るジオン軍の気まぐれにまたも巻き込まれるヨーツンヘイムと愉快な仲間たち。

 

 

今回の実験機はコンペでザクに敗れ制式化されなかったMS・ヅダ。このMS、ザクより高性能だったらしいがすでに敗因が見て取れる。ヅダって言いにくいじゃん・・・・・・・・・(どっから取ってきたんだよこんな名前)

 

 

 

戦局は逼迫し、軌道上へのジオンの輸送船を連邦のボール隊がちょくちょく襲うようになった時代。

 

冒頭、輸送艦隊に襲い掛かるボールを颯爽と防ぐヅダ。ヅダを見てボール、静止した後退却。それを見て笑う艦長(じじい)

「戦わずして勝つ、か、HAHAHAHAHA」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

ボールさん、目的、輸送船の破壊です。ためらってなんかないでさっさと仕事してください

ヅダさん、目的、敵の排除です。姿見られてるんだし威嚇じゃなくてちゃんと仕事してください

艦長さん、虎の子の試作機しっかり見られてるんです。笑ってる場合じゃないですちゃんと仕事してください

 

 

さて、このヅダ、ザクに代わる新型として鳴り物入りで登場した模様。

今回の話のひとつの軸が「プロパガンダ」であり、要するにヅダとタイアップしたCM広告である。

 

・・・・が、このCMがしょぼいどうにもしょぼいちょっとしたアニメーターが一日がんばればできそうな代物である。(時代を考えれば半日以下だろうか。)こんなものを見て真剣に“期待の新鋭・ヅダ”とか言っている時点でヨーツンヘイムがなぜ窓際部隊なのかがよくわかる気がする。

 

そういう部隊は人材もまたしかり。さっそくテストパイロットの一人がヅダを暴走させて壊してしまう。そして明らかになる、ヅダの秘密。

 

かつてザクとの「制式化MS決めましょ」コンペで敗れた欠陥機を何の改修もせず「ツィマッドの新型」として発表したというのだ。ようは倉庫に転がっていたテスト機をごまかしてもう一回使っていただけ。逆に言えばそれだけヅダの基本性能が高かったということである。

 

 

・・・・・・・最初からソレ使ってろよ。しょーもない戦車とか作ってないで。

 

 

コンペの後ツィマッドに与えられていた準備期間はそれなりにあったわけで、劇中での新型の登場速度を考えれば十分に改修の余地はあったということである。それに、兵器に安全性を求めるというのもそもそもおかしな話に聞こえる。大戦中も搭乗員のことなんて二の次三の次だったというし。

 

要するに「けっ安全性なんてクソ食らえ、兵器は強くて使えりゃいいんだこのヤロー」と思っていた人がツィマッドの開発部にもいた模様。そして、パイロットにはいなかった模様。

 

そのパイロット、敵のアングラ放送でヅダが中傷されただけで落ち込む。この人もネットで一言言われただけで自傷とかするタイプなのだろう。ガンダム世界の人というのはどうも、いちいち敵のタワゴトを真に受けないと気が済まないようである。

 

が、チャンスは平等に訪れる。そう、誰にでも。すなわち、オデッサ作戦の発動。

 

オデッサから上空に退避したジオンの敗残兵は地球の軌道上を埋め尽くし、まさに“宇宙の漂流者”となっていた。

スクリーン一杯のHLV群に、主題歌『時空のたもと』が流れる。

このシーンは涙ものである。十分に予想できた事態に何の手も講じることのできなかった上層部の怠慢に対しても。

 

ここに颯爽と現れ、ザクを救出するヅダ。まさに面目躍如。

味方HLV群のど真ん中でマシンガンを撃ちまくっているがまぁいいのだろう。

ボール隊に続き来襲するジム隊。が、これもガンダム世界の通弊で騎士道精神にのっとってしまう。

ヅダに迫りながら乱射するなり近くの片っ端からHLVを小突いてまわるなりすればそれだけで目的は達成できるはずなのだがそんなものには目もくれず一目散にヅダへ殺到。

 

 

 

 

ジム VS ヅダ 戦闘開始!!

 

キャードキドキワクワク!!!

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・MSレースが始まっちゃいました。

 

地球をバックに戦闘そっちのけでスピードを競っていました。

スピードを出しすぎると空中分解するのがヅダ。当然爆発。その間際恍惚の表情で「ヅダは確かに存在し、戦っていたんだ」などとのたまうパイロット。

いやアンタ戦ってませんからヅダはパイロットさえマトモならけっこう強いですから。レースなんぞしてないで普通に戦ってりゃ実力で存在意義勝ち取れてましたから。

 

かくして、またもしょーもない理由で有用な兵器をみすみすオシャカにするジオン軍。こいつらやる気あるのだろうか?

 

 

何でジオンが負けたのかをしきりに訴えたいのが『MS IGLOO』なら意図は良く伝わってくるのだが・・・・(独裁国家の愚かさも伝わってきます)

 

 

ところで、主題歌『時空のたもと』は一般発売はされていない。なので思わず買ってしまった

いそいそと聞いてみて、理解。なぜこの曲がハイライトで使われたシーンが短かったのか。なぜ一般発売がないのか。

 

そりゃそーでしょう、全部で1分半しかない曲なんだもん(TT

 

 

 

<けつろん>

ジオンは戦争ではなく、アッガイファイトか宇宙レースで決戦を挑むべきであった。

 

 

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